希少な紀州ヒノキをくりぬき、
熟練の職人が磨き上げた伝統芸の極み
素朴な佇まいを見ただけで、懐かしさと人の手の温もりを感じ取れる木製のお弁当箱。素材に用いられているのは高級木材として有名な和歌山県産の紀州ヒノキ。
江戸時代より、江戸城の大改修や武家屋敷、神社仏閣の建立に用いられた大変貴重なもので、木目の美しさ、香りの良さはもちろん、油気を多く含み、強度や耐久性に優れることも高級素材として重用される理由となっている。
そんな紀州ヒノキの塊をくりぬき、職人が手作業でひとつひとつていねいに研磨し、特殊加工ナノコートを施して完成させたのが「角田清兵衛商店」のランチボックスだ。
熟練の職人による手作業が工程の大半を占めるため、1日に作られる数はわずか10個という大変貴重なものとなっている。
こちらの愛らしい丸形デザインはマークスタイル トーキョー ギンザシックス店のためだけに作られた、他では手に入らない限定アイテムとなっている。
ヒノキの風合いを残したまま、
より長く安心して使い続けられる「ナノコート」
創業185年を超える紀州漆器の老舗
「角田清兵衛商店」は和食器づくりの名店
海外では「japan」の名称で呼ばれる漆器は、日本を代表する伝統工芸品のひとつ。
木や紙などにウルシから採れる樹液を加工した「漆」を何層にも塗り重ねた漆器は、美術的価値の高いものから生活に欠かせない日用品まで生産され、古くから愛されてきた。
そんな伝統的な和食器や漆器の専門店として知られるのが、今からおよそ185年以上昔、天保元年(1830年)に創業した「角田清兵衛商店」。
会津、山中、越前とともに日本四大漆器に数えられる紀州漆器の産地、和歌山県海南市に店舗を構え、店主である角田清兵衛は寛永(約1620年)の頃より、江戸通いを行いながら紀州漆器の商売をしていたという老舗店舗だ。
その伝統は現店主である七代目角田清兵衛、角田卓司氏に受け継がれ、伝統を守りながらも、漆器だけに限らない時代のニーズに合った伝統工芸を研究、開発。そうして時代のニーズにマッチした、モダンクラシックな木のお弁当箱が誕生したのだ。