ようこそ万年筆インクの世界へ。 インクをもっと楽しむ方法
万年筆の楽しみは、なんといっても色とりどりの「インク」です! 例えば「青」なら、濃紺のような深い青から、青空のような爽やかな青まで、さまざま。一言で「青」といっても、絶妙なカラーバリエーションが何十種類とあり、思わずうっとりしちゃいます。最近では、トレンドに合わせたニュアンスカラーも増えてきました。見ているだけでも胸がワクワクしてきませんか? 今回はそんな万年筆の「インクの世界」を詳しくご紹介します。
目次
万年筆のインクの種類はどんなものがあるの?
万年筆のインクは主に「染料インク」、「顔料インク」の2種類。
それぞれインクの特徴と、メリットとデメリットがあります。
染料インク
「染料インク」は、色材に染料を使ったインクのこと。万年筆の多くはこの「染料インク」が使われます。カラフルな色味が出せる反面、染料は水に溶けるので滲みやすく、水に濡れないよう注意が必要です。
顔料インク
「顔料インク」は、水に溶けない顔料を使った上級者向けのインク。耐水性、耐光性に優れているので長期保存したい手帳や日記におすすめです。水分が蒸発してしまうと染料インクよりも詰まりやすいため、しばらく使用しない場合は専用洗浄液でペン先、首をよく洗浄しておくと◎
カートリッジとボトルどっちを選べばいい?
万年筆のインクには「カートリッジ」と「ボトル」の2種類があります。
カートリッジタイプは、万年筆に挿すだけですぐに使えるので初心者さんにおすすめ。手軽に使いやすい反面、カラーバリエーションはボトルに比べ少なくなります。
ボトルタイプは、色の種類がとにかく豊富。万年筆で使う場合は、別途販売しているコンバーター、または吸入式万年筆が必要なのでお忘れなく。コンバーターにインクを入れ、万年筆にセットして使用します。ボトルタイプは他にも、ガラスペンやつけペンにも使えます。
おすすめの万年筆のインク
ここ万年筆のインクブームの火付け役が「iroshizuku<色彩雫>」です。カラーバリエーションが豊富で、色とりどりの24色がラインアップ。日本の美しい情景をイメージしたネーミングとインク色が絶妙で、思わず全色揃えたくなるインクです。
ボトルタイプだけでなくカートリッジタイプもあります。「iroshizuku<色彩雫>」の中から、人気の12色が「色彩雫カートリッジインキ」になりました。全色の色見本を眺めていると、ブルーの絶妙な色の違いに思わずうっとり。カートリッジ本体にも色名が印刷されているので、使っている色がすぐに分かるのも嬉しいポイントです。
「iroshizuku<色彩雫>」は50mlたっぷり使える通常サイズと、15ml入ったminiサイズがあります。さまざまな色を少しずつ試したい方はminiサイズがおすすめ。3色がセットになった「万年筆インキiroshizuku mini 3色セット」は、本の中にインクが収納できるデザイン。見た目からグッと心が掴まれます。
つけペンの使い方
「色んなインクをもっと手軽に使いたい!」と思ったときは、つけペンを使ってみてはいかが? つけペンは、書きたいときにインクを付けて使えるペン先が特徴です。おすすめはパイロットの「iro-utsushi<いろうつし>」。透明感があるボディがポイントです。
使い方はとてもシンプル。手持ちのインクの蓋を開けたら、直接ペン先をインクに浸して使います。ペン先には、インクを浸ける位置がひと目でわかるよう目安があるので初めてでも簡単に使いこなせます。
色を変えたいときはペン先を水で洗い、ペーパータオルや布で拭き取るだけ。さっと水ですすぐだけなのでお手入れがとても簡単です。手軽に様々なインクの色を楽しむことができます。
インクの色を楽しむ、おすすめの使い方
万年筆のインク瓶やカートリッジを買ったら、早速「色々使ってみたい!」と思うはず。万年筆はボールペンやシャープペンなどの普段使いの筆記具と同じように、メモやノート感覚で気軽に使ってみましょう。
大切な人に手紙を書く
万年筆で手紙を書くと、インクの濃淡が出るので文字に個性が表れます。友人への手紙は、自分の好きなカラーや、相手をイメージするカラーなど好きなインクを選んでみるのが◎。
手紙を書く際に使ってはいけない色などのNGは特にありませんが、お仕事で目上の人や上司へ書くようなフォーマルな手紙は、ブラックやブルーブラックなど定番色のインクを使うのがおすすめです。
万年筆で手帳にトライ
万年筆で手帳を書くなら、字幅の細いペン先がGOOD。予定やTO DOもしっかり書けます。仕事の予定はブルー、プライベートの予定はピンクにするなど、色別で書き分けるとページがパッと華やかになりますよ。
色見本を作ってみよう!
紙を四角に切って、インクの名前をメモすれば、オリジナルの色見本が完成です。色見本を作っておくと、インクを使いたいときにパッとインクの色を確認するのに便利。保存するだけでなく、実用性もバッチリです。
インクの保存場所。どこがおすすめ?
インクを使わないときは、光や熱があるところだと変質してしまうケースもあるので、直射日光の当たらない日陰に置いて保存するのがベスト! ただし冷蔵庫はNG。インクが劣化してしまいます。一般的には、インクは製造から2、3年で使い切るのが目安なので、どんどん書いて使って万年筆ライフを楽しんでくださいね。